個別学習塾 育脳寺子屋 天六校の佐藤です。

今回は、保護者様からのご相談も多いテーマについて書きます。少し重いテーマですので、今まさに渦中にあるご家庭は無理に読み進めず、記事末尾の相談窓口のご利用をおすすめします。ここでは「将来そうならないために、今できること」に絞ってお話しします。

チャレンジできない子の背景にあるもの

引きこもりの背景は人それぞれで、一概に言えるものではありません。ただ、よく指摘されるパターンの一つに、失敗を極端に恐れる心理があります。失敗が怖いからチャレンジしない。チャレンジしないから「乗り越えた経験」が積めない。何かあったときに過剰に傷つき、すべてが嫌になってしまう——という悪循環です。

裏を返せば、子どものうちに「失敗しても大丈夫」「自分で考えて動けた」という経験をどれだけ積めるかが、将来の心の強さを左右するということです。

一番の予防は「子どもの意志を尊重する」こと

親があれこれ先回りし、すべて決め、親の価値観を押し付けると、子どもは自分の頭で考える機会を奪われます。主体的に取り組むことと、失敗から学ぶこと——この大事な2つの機会を失ってしまうのです。

親の役目は、子どもの判断を促し、その判断を尊重すること。進学などで親の希望を通したいときも、一人の人間として尊重し、納得してもらう努力が必要です。

「勉強しろ」と言わない。その代わり——

「勉強しろ」「宿題しろ」という言葉は極力使わないでください。言われて「よーし勉強するぞー!」となる子なら、今すでに苦労していないはずです。むしろ、やる気を失わせている可能性すらあります。

私からのアドバイスは一つ。自ら勉強するまで「勉強しろ」と言わずに我慢し、言っていないのに勉強しているときに、大げさに喜んで褒めることです。しかも、結果ではなく努力を褒めること。努力が報われると感じられれば、努力への抵抗感が薄れ、進んで頑張れるようになっていきます(詳しくは子どもの褒め方の記事で)。

子どもに響かないときは、親子関係を見直すサイン

「お母さん心配だな〜」という柔らかい表現でも子どもに響かない場合は、子どもが親に理不尽さを感じていたり、信用が揺らいでいる可能性があります。

・子どものためと言いながら、世間体を気にした発言をしていないか
・子どもの前で他人の悪口を言っていないか
・親は本を読まないのに、子どもに読書を求めていないか
・スマホをいじりながら、子どもの話を聞き流していないか

思い当たることがあれば、素直に謝ってみてください。思った以上に効果がありますよ。

夢中になれるものが、子どもを守る

子どもがやりたいということは、なるべくやらせてあげてください。幼児期に何かに集中しているときは、飽きるまでとことんやらせることで集中力が育つと言われています。夢中になれることを見つけ、没頭できる環境を整える——それが適切な自己肯定感と主体性を育て、ありのままの自分で行動できる子にしていきます。

当塾のロボットプログラミング教室が「やり抜く力(グリット)」を大事にしているのも、同じ理由です。

ひとりで抱え込まないでください

すでに不登校や引きこもりの兆しがあり心配な場合は、専門の相談窓口(学校のスクールカウンセラー・大阪市北区の子育て支援室など)に早めにつながってください。当塾も学校に行きたくない子の居場所として教室を開放しています。親子でのご相談も歓迎です(06-6359-0227)。